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生成AIで退院・看護サマリーを自動作成|公表事例と時間削減効果

退院時サマリーや看護サマリーの作成は、医師・看護師にとって負担の大きい業務のひとつです。近年、生成AIを使ってカルテのデータから下書きを自動作成し、作業時間を大きく削減する取り組みが、実際の病院で成果を上げています。本記事では、公表されている事例と、導入時の注意点を整理します。

公表されている導入事例

織田病院(佐賀県)

織田病院とOPTiMの取り組みでは、生成AIによる退院時看護サマリーの作成時間が最大54.2%削減されたと公表されています(導入前の平均約16.3分に対し、運用が進んだ段階で約7.5分)。患者情報の保護のためオンプレミス型の大規模言語モデルを用いた点も特徴です。また、看護サマリー全般を対象とした共同研究では約40%の作業時間削減が学術誌に報告されています。

藤田医科大学病院(愛知県)

藤田医科大学病院とFIXERが開発した退院時サマリー作成支援システムでは、利用した医師の約92%が「時間短縮・業務改善につながった」と回答し、導入後3か月で累計およそ1,000時間の業務短縮につながったと公表されています。従来1件あたり10〜15分かかっていた作成が、数クリックで完結するとされています。

※数値・時期は各機関・企業の公表資料に基づきます。最新の内容は各社の一次情報をご確認ください。

仕組み:なぜ短縮できるのか

生成AIは、電子カルテに蓄積された経過記録や指示・実施のデータをもとに、サマリーの下書きを自動生成します。医療者の作業は「ゼロから書く」ことから「AIの下書きを確認・修正する」ことへと変わり、記述にかかる時間を圧縮できます。

医療現場で導入する際の注意点

  • 患者情報(PHI)の保護:オンプレや院内完結など、データの取り扱い方式を確認する
  • 出力の確認プロセス:AIの下書きを医療者が必ず確認・責任を持って確定する
  • 精度と対象文書:どの文書から始めるか、効果を測る指標を決める

まとめ

生成AIによるサマリー自動作成は、複数の病院で実際に大きな時間削減効果が報告されている領域です。安全なデータの取り扱いと、医療者による確認プロセスを前提に導入すれば、現場の負担軽減に直結します。Sakigake の電子カルテは、こうしたAIによる文書自動作成をAIネイティブに統合することを目指しています。